あかびら

赤平

Akabira
ひがしたきかわ もしり

2005年5月5日(9歳)



お城と間違えるような駅です。

駅舎は総工費18億円をかけて1999年10月にオープンしました。「赤平市交流センターみらい」という6階建ての立派な建物です。札幌駅を除くJR北海道の駅舎としては最高層建築だと思います。6階は屋上広場として休憩に開放されていますが、寒々とした雰囲気です。ロビーにあるウォーターパールは北海道ではじめて設置されたものだといわれています。旧赤平駅は取り壊しになりましたが、ホーム側から見ると、赤い壁と大きな石炭塊があり、街のイメージと駅舎のイメージがマッチした名駅舎でした。駅舎は新しくなったものの、駅構内は昔のままでかつて石炭の貨車で賑わっていたであろう側線が8本完全に残っているのは見事です。昭和35年には大坂の梅田駅を抜いて貨物発送量が178万トンで全国1位になったというのも今では信じ難いですネ。この当時、赤平市の人口は約59000人あったそうです。赤平はもともと農業地帯で、産炭地としての歴史は比較的新しいみたいです。周辺の炭鉱の主なものはまず昭和13年開鉱の北炭赤間鉱で、この炭鉱は空知川の対岸にありましたが石炭・ズリは炭車で空知川を渡り、国道、線路の下をくぐって駅裏に運ばれました。ズリ山は777段ズリ山階段として観光スポットとなっています。選炭施設群や石炭を貨車に積み込むホッパーは近年まで残っていましたが、現在ほとんど取り壊されています。それから駅の南東1kmのところにある住友赤平鉱業所は同じく昭和13年の開鉱で、赤平駅から専用線が出ていました。こちらは長く残りましたが1994年に閉山しました。


2005年5月5日(9歳)




駅名の歴史
「上赤平(かみあかびら)」→「赤平」  改称 昭和18年6月15日
 
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